下に行くほど新しいです。

歪みの国のアリスに関する現パロ小ネタ。
ぶっちゃけ自分が楽しいだけなので、ご存じない方はスルーで大丈夫です。

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兵「アリスの映画も公開されたし、アリス繋がりってことで今度の文化祭は歪みの国のアリスの映画撮るぞ!」
団「なにその唐突さ!?」
虎「ていうかなにそれ!?」
兵「お前らがあのゲームをプレイしてるとは微塵も思ってない! だが反論せずに従っとけ! 物凄く目立つ役をくれてやるから!」
金「横暴だ」
喜「でもどんなのかは気になるねぇ」
三「えっとねー、携帯のアプリゲームなんだよ。一応ホラーゲームに該当するんだけど、怖いというより切ない話ー。エンディングが何通りもあるから、全コンプがちょっと大変だけど」
庄「兵太夫がこの前ポロっと零してたからやってみたけど、面白かったよ」
乱「……コンプ?」
庄「二日でいけた」
伊「庄ちゃん睡眠時間削っただろ! 寝なきゃだめだよ!?」
庄「平気平気。で、誰に誰を当てはめる気? どう考えても人数が足りない気がするんだけど」
兵「ん、大丈夫!一組と二組にももう話は持ってってあるから!」
き「早ぇ!!」
し「でも映画って大変なんじゃないの?」
兵「そこはパソコンオタクの僕と伝七に任せてくれたらいいよ。みんなは庄左ヱ門と彦四郎の演出に従って、台本通りのセリフをこなしてくれたらいいから」
団「庄ちゃんとひこにゃんの演出!?」
虎「嫌な予感がゴッソリ増したんだけど!?」
三「なにさせられるか分かったもんじゃないねぇ、筋肉トリオ」
金「僕もか!? そこに僕も入ってるのか!?」
兵「でー、配役なんだけどー」
き「シカト芸が板につきすぎだ」
兵「主人公のアリスがねー、三ちゃん」
三「あれ、マジで? 照れますな」
兵「あとのメインがね、チェシャ猫が左吉、お母さんが伊助、女王が一平、蛇のビルが平太、んで白ウサギが僕。ついでに、存在感ありまくりの廃棄くんは団蔵」
団「なんか酷い名前のキャラなんだけどそれ何!?」
兵「安心しろ、いいキャラだから。なにも虎若と金吾みたいに、半裸になってマッチョポーズ取りながら喧嘩する役なんて振ってない」
虎「今なんつった!?」
金「一生の恥を作れと!?」
庄「あー……あんぱんをこの二人に振るのか……」
虎「あんぱん!?」
金「あんぱん!!??」
兵「ちなみにしんべヱ、ずっと食べてる役だから!」
し「うわぁ、ほんとに!? やったぁー!」
兵「明日になったら台本配るからなー」
庄「じゃあ彦四郎に、ゲームやっとくように言ってくるよ」
虎「……なぁ金吾。逃げたらどうなると思う?」
金「…………想定以上の恥を上塗りされると思う」
虎「……デスヨネ」


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あんぱんと廃棄くんをあの三人に割り振りたかったがための小ネタです!
ご存じない方で、もし興味が沸かれた方は是非プレイしてみてください……!!
ゲーム嫌いの私が、つい夢中になってプレイした携帯用サウンドノベルです。

ちなみに全体の配役は以下。
歪みの国のアリスでの登場順です。


アリス:三治郎
チェシャ猫:左吉
ハリー:きり丸
親方:土井先生
公爵:怪士丸
公爵夫人:しんべヱ
カエル:孫次郎
こしあんぱん:金吾
つぶあんぱん:虎若
水の精:伏木蔵
ジャムパン:出番の少ない人全員
廃棄くん:団蔵
お母さん:伊助
白ウサギ:兵太夫
蛇のビル:平太
おじさん:山田先生
帽子屋:伝七
ネムリネズミ:喜三太
芋虫おじさん:庄左ヱ門
ウミガメモドキ:彦四郎
トランプ兵:乱太郎
女王:一平
グリフォン:庄左ヱ門&彦四郎(二人一役)
武村さん:利吉さん(友情出演)……ごめん他に思いつかなかったんだ。


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三郎と勘ちゃんの会話ネタ。
47巻のネタバレを含みますので、未読の方、また、ネタバレが苦手な方は回避をお願いします。

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「今日は子供の日だ!!」
 叫んだ三郎に、兵助からの土産である団子を頬張っていた勘右衛門が数度瞬き、首を傾げながら周囲を見回す。
 現在自分達が場を共有しているのはがらんどうの食堂であり、昼食の時間はおろか夕食の時間ともずれているために、いつものおばちゃんの姿もない。格子窓の向こうに視線を投げたところで外を走る下級生達の人影すらもなく、ここに団子の共にと茶を求めて来ていただけの勘右衛門以外、そこには誰もいなかった。

 学園の休日に、まさかわざわざ自分に向かって暦を叫ぶ人間がいるとは思えず、勘右衛門は再度首を傾ぎ、三郎へと向き直った。
「……俺に言ってる?」
「今この食堂に、お前以外の誰がいる! 素っ頓狂なことを言っていると、今からお前の顔に変装して潮江先輩の前で裸踊りをしてくるぞ!!」
「はは、きっと即効でバレて鉢屋が怒られるだけだろうけどそれは嫌だなぁ。ちゃんと話聞くから勘弁してよ」
「お前はこっそり私に酷いことを言う達人だな、いくら私でも心が折れる時はあるってもんだぞ。……まぁそんなことはどうでもいい。で! 今日は子供の日だ!!」
「うん、それはさっき聞いた」
 再度力強く言い切る三郎に対し、軽く首を傾いだまま口元に笑みを貼り付けて返答する。自身の熱弁を軽くいなす形でのそれに面白くなさそうに唇を尖らせ、三郎は些か拗ねたように視線を泳がせた。
「お前は面白いこと好きなくせに、お前自身は面白くない」
「酷いなぁ。仕方ないだろ、学園の盛り上げ担当の鉢屋に勝てるわけないんだから」
「……盛り上げ役? 私が?」
「うん」
「本当に?」
「ホントホント」
「……ふん、仕方ない。面白さにかけて私の右に出る者がいないなら、お前の面白くなさも許そう」
「わーい」
 まんざらでもない様子でポーズを取る三郎に、勘右衛門が諸手を上げて喜びを表す。その仕草に若干乗せられた自覚が湧いたものの、もはやそんなことに構っている時間も惜しいとばかり、三郎は勘右衛門に詰め寄った。
「いいか、再三言うが、今日は子供の日だ。端午の節句は男児の健やかな成長を願う大事な行事で」
「……なぁ鉢屋」
「なんだ勘右衛門」
「この時代にあったかも調べてないんだから、さっさと結論言ってよ」
 早くお団子の続きを食べたいと文句を言う勘右衛門の表情に、自信に満ちていた三郎の表情が凍りつく。
 瞬間、詰め寄っていた距離が嘘のように離れ、見る影もなく食堂の隅に背を丸めた。
「…………今、音を立てて心が折れた」
「えー。鉢屋ちょっとメンタル弱くないー?」
「この時代にメンタルとか言ってしまうお前に! 時代考証云々を突っ込まれた私の気持ちが! 分かってたまるか!!」
「悪かったよ、そんなに怒ると思わなかったんだってば。お団子やるから、ほら。機嫌直して」
 困ったような笑顔と共に差し出された甘い誘惑に、思わず押し黙って凝視する。艶やかな色をした茶団子が、大粒輝く小豆を乗せて手招きをしていた。
 気付いた時には、口内に柔らかな弾力が押し込まれていた。
「……仕方ない、示談としよう」
「わーい」
「でだ! 本題!! ……どうだ勘右衛門、私と一緒に柏餅を作りに行かないか」
「うん? 柏餅?」
 唐突な話の展開に、勘右衛門が何度目かの首を傾ぐ。それに自慢げに鼻を鳴らし、三郎は大きく拳を振り上げた。
「そう、柏餅! 夜になったら、一年から三年の長屋に配り歩くのだ!! 近頃はよその城との係わり合いが表面化してきている。そんな中でも、やはり未だ子供の部類に属する三年生以下の者にはささやかな楽しみが必要だ! 常に学園を盛り上げる学級委員長委員会として、むしろやるべきだと思うんだが!!」
「んー、でもそういうのって、各委員会でも先にやっちゃってるんじゃないかなぁ。兵助は確か、火薬委員会全員でご飯を食べに行ったし」
「……会計は鍛錬グッズのプレゼント。体育はハイキングだったそうだ」
「…………少なくともその二つの委員会の下級生にはあげたくなった。ごめん」
「いや、分かってくれたならいい。やってくれるな、勘右衛門!」
 握手を求める三郎に、照れた様子で勘右衛門が右手を差し出す。それを掴み取るように握り締め、三郎は誇らしげに拳を握った。
「そしてこの貢献で、私に対する庄ちゃんと彦ちゃんの好感度はガッツリ上昇!! その上で次の予算会議では正々堂々と予算を申請できると言うものだ!!」
 叫ぶ声に、数度瞬く。
「……うん、結局お菓子委員会の誹りは免れないし、庄左ヱ門と彦四郎にその下心が透けて見えたら、即アウトだよね」
 勘右衛門の容赦ないとどめに、三郎はその場に崩れ落ちた。


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七夕ネタ。
全学年+αの願い事を箇条書きに。

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庄左ヱ門「は組全体の学力アップ。打倒い組」
伊助「は組の長屋が綺麗になりますように。虫やカビが湧きませんように」
乱太郎「立派な忍になれますように」
きり丸「銭がいっぱいもらえますように!」
しんべヱ「美味しいものたくさん食べれますように」
団蔵「字がうまくて頭が良くなれますように」
虎若「照星さん!!!!!」
兵太夫「カラクリがもっとうまく作れるようになれますように」
三治郎「乱太郎に勝てますように!」
金吾「戸部先生みたいな剣豪になれますように」
喜三太「みんながナメさんを好きになってくれますように」

左吉「これからも優秀でいられますように」
伝七「一度兵太夫を泣かしたいです」
彦四郎「委員会がちゃんと機能しますように」
一平「毎日楽しく過ごせますように」

怪士丸「みんな暗くて健康にいられますように」
平太「食満先輩みたいになれますように」
伏木蔵「粉モンさんがもっと遊びにきますように」
孫次郎「虫の脱走が減りますように」

三郎次「冗談やからかいが意地悪と言われませんように」
左近「治れ不運。なくなれ落とし穴」
久作「出番とセリフをください」
四郎兵衛「次屋先輩が迷子になりませんように」

孫兵「ジュンコとキミコとじゅんいち二世と三四郎とマリーと(以下略)が元気でいますように」
作兵衛「迷子になりませんように。俺じゃない誰かが迷子になりませんように」
次屋「勝手にいなくなった作兵衛と滝夜叉丸先輩がいきなり怒り出すクセをどうにかしてください」
左門「私の思うとおりに道を変えてください」
藤内「学園の中に静かな場所をつくってください」
数馬「忘れられませんように、出番がありますように、この短冊がなくなりませんように」

滝夜叉丸「美しさは罪」
綾部「穴掘り一番」
三木ヱ門「照星さんの一番弟子」
タカ丸「髪結いシャキーン」

久々知「誰か豆腐談義に一週間付き合ってくれますように」
勘右衛門「五人そろって丸々一話分とか無理ですか」
雷蔵「三郎が悪ふざけするとき、僕の顔を使いませんように」
鉢屋「楽しければなんでもアリな世界に変えて」
竹谷「せっかくの出番でセリフを噛みませんように」

仙蔵「脱・爆発オチ」
文次郎「出番やセリフよりも対決と見せ場をくれ」
小平太「もっと体力が欲しい!!」
長次「小平太が暴走しすぎないことを願う」
伊作「怪我人や急病人が出ませんように。穴に落ちる回数が減りますように」
食満「求む、強い敵」

しぶ鬼「ドクタケが水軍を持てますように」
いぶ鬼「また金吾と遊びに行けますように」
ふぶ鬼「父ちゃんが出世しますように」
山ぶ鬼「三人がお買い物に付き合ってくれますように」

小松田「忍者になれますように」
牧之介「打倒!戸部新左エ門!」


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一部、願い事と趣旨がずれてるものがありますが愛嬌ということでスルーしていただけると幸いです。


現パロの小ネタ。
台詞のみですのであらかじめご了承ください。

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伊「あれ、団蔵その指どしたの?」
乱「ホントだ、絆創膏してるね。ささくれでも引っ掻けた?」
兵「お前に限って料理で怪我したとかは絶対ないだろうし」
金「でもカッターで怪我したなら有り得るだろ」
団「俺が料理したら変か!?」
き「え、なに。ホントに料理してて怪我したのか?」
団「……言いようによっては」
庄「煮え切らない答えだね。違うの?そうなの?」
虎「言っちゃえよ。絶対笑われるから」
三「虎ちゃんは知ってるのー?」
喜「寮で同室だもんねぇ。部屋でやったの?」
し「でも部屋で料理って無理があるよー?」
団「……う」
虎「ほれ、言えって」
団「あぁもう!分かったよ!!夜に腹減ってスナック菓子の買い置きを漁ってたんだよ!でも買い置き袋の中にあったのが味付きの即席麺しかなかったから、袋の上から砕いて食おうとしたの!!そしたら、砕けた乾麺が袋突き破って指に刺さったんだよ!!」
虎「袋をガッサガッサしてたこいつがいきなり悲鳴あげて、しかも指から血まで流してたときはビックリしたけどなー」
兵「……血って」
き「……流れてたって、オイ」
乱「どんだけ深く刺したの!?」
三「乾麺で流血沙汰になったなんて、きっと世界初だよ」
庄「あとそれ、譲歩しても料理とは言えないからね」
金「想像してたより理由が馬鹿馬鹿しすぎて溜め息しか出ない」
喜「潮江先輩の耳に入ったら怒られるより嘆かれそうだよねー」
団「やめて。言わないで。後生だから」
伊「……団蔵。今度から夜中にお腹減ったら、うちの部屋においで。簡易調理器具なら持ち込んでるし、食材も多少あるから」
し「僕も行っていい!?」
伊「あー、ごめん。さすがにしんべヱは養えない」
し「あーん。ママに振られたぁー」
乱「食材は持ち込めても、簡易調理器具だと作れる量に限りがあるからねー」
き「とりあえず左吉に話してくるか」
団「なんでさきっちゃんに言う必要が!?」
兵「嫌だって?」
団「嫌ですがなにか!?」
三「じゃあやめたげてもいいけどぉー」
き「勿論、来週ある部活予算会議では頑張ってもらえるよな?生徒会会計担当さん」
団「……え」
庄「ちなみに生徒会本部は予算の融通はつけられないから、やるならうまく調整してくれるかな。僕らは学園長から絞れるだけ絞ったし、あとは割り振り担当の会計に任せるよ」
団「きり丸、お前書記担当も兼任だろ!?」
き「会議の時は部活側に専念する約束だからなぁ。ま、左吉に馬鹿にされたくなきゃ頑張れー」
団「うっそだろぉおおお!」


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多分中高一貫校の中一くらい。 団蔵は喧嘩とかじゃなくても、なんとなく怪我をしやすそうな気がします。